診療科目のご案内
腹部症状や生活習慣病を含め、一般内科疾患を中心に診療いたします。
|整形外科
リハビリテーションから骨・関節・筋肉などの病気・ケガの治療など。
客観的な意見を聞いて、ご納得したうえで治療を選択できます。
物忘れが気になりだした方、一度当院にご相談ください。
脳神経外科
脳神経外科とは、脳や脊髄、末梢神経と、これらに付属する血管、骨、筋肉などを含む神経系全般の疾患のうち、おもに外科的治療を必要とするものを対象とした診療科目です。
具体的には、頭痛、手足のしびれ、脱力、物忘れ、顔やまぶたのピクピクなど、いろいろな症状について診療します。
また、脳の病気の予防のため、生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症)の治療も同時に行っています。
患者さんの持つ不安は、一人ひとり異なります。
もちろん、病気を治すだけでは解決できない不安を抱えている人も少なくありません。
脳の病気になると、その後はリハビリや再発防止などに取り組まなければいけません。
さらに、病気を併発することもあります。病院とのお付き合いも大変長くなります。
私たちは、患者さん自身はもちろん、ご家族ともに、病気やこれからの暮らしを踏まえたうえで診療に取り組んでまいります。
また、慢性期治療がスムーズに行えるよう、近隣の施設と連携をとりながら手助けをさせていただきます。
|受診の多い患者さんの症状例
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頭痛
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めまい
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手足のしびれ
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言葉が上手にしゃべられない
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転びやすい
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顔がピクピクする
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顔が痛い
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物忘れが多くなった
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急に歩けなくなった
|診療責任者
有光 帥二
消化器科・一般内科
消化器は人間が毎日の生活を営む上での大切な臓器で、特に食事と密接な関係があります。
つまり消化器の病気は、消化管、肝臓、胆嚢、膵臓などのおなかの中の臓器を原因とする疾患です。
おなかに関係する症状がありましたら、是非ご相談ください。
ちょっとした症状・検診結果で不明な点・高血圧や糖尿病に代表される生活習慣病など、一般内科についてもたくさん相談してください。
必要と判断されれば、可能な限り当日の画像検査(腹部超音波・CT・MRI・胃内視鏡検査)を行います。
朝絶食のことなど、事前にお電話(TEL:840-3535)にてご確認の上、ご来院ください。
|受診の多い患者さんの症状例
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感冒、咳が止まらない
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胸焼け・胃痛・下痢・便秘など腹部症状
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健康診断で異常値(血圧・血糖・脂質・尿酸値上昇、肝障害、貧血など)
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検診的にいろいろ検査したい
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近医で胃カメラをすすめられた、ピロリ菌も心配
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ワクチンを考慮したいワクチン接種のご案内
|診療責任者
心臓血管外科
当科は、心臓や血管の診療治療にあたっています。
脳血管障害とは、全身の動脈硬化性疾患の一つで、ほとんどは生活習慣病が原因です。
具体的な症状としては、疲れやすい、息切れがする、むくみなどが挙げられます。
ただし、これらの症状は、肺など、心臓以外の場所が原因の場合もありますので、総合的な診断が重要になってきます。
症状の感じ方も個人差がありますので、少しでも気になることや不安がありましたら、一度診察にお越しください。
|受診の多い患者さんの症状例
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胸が痛い
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疲れやすい
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下肢のむくみ
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動悸
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息切れ
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めまい
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心臓がドキドキする
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胸がおさえつけらえるように痛む
|診療責任者
有光 克次郎
整形外科
脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など)の後遺症リハビリから、骨折や捻挫の診断と治療から、骨や関節、筋肉などの病気やケガ、腰痛、スポーツ障害、椎間板、ヘルニア、骨粗しょう症、リウマチ、交通事故によるケガ むちうち症(頸椎捻挫)など。
患者様の側に立ち、十分話を伺った上で治療をすすめていきたいと思っています。
セカンドオピニオン外来
セカンドオピニオンとは、日本語で「第二の意見」と言われ、主治医以外の医師の意見という意味で、重大な決断をする際に他の専門家の客観的な意見を聞くことです。
今かかられている主治医から勧められた治療法を選択するにあたって、それが危険を伴う手術である場合などには、第三者の専門医の意見を聞いて、納得したうえで治療を選択したいとお考えになられる方も多いと思います。
当院では、そのような要望にお応えするために、セカンドオピニオン外来を実施しております。(完全予約制)
|当日ご持参いただくもの
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紹介状
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検査資料(レントゲンフィルム、検査データ等)
※紹介状と資料をもとに、ご相談に応じ第三者の専門医として助言を申し上げますが、当院での治療、検査は行いません。
(紹介状・検査資料は必須)
|相談費用
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1時間まで10,000円(税別)
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以降30分ごとに 5000円(税別)
保険の適用はありませんので、自己負担となります。
※当院において診断・治療等を希望される場合は、セカンドオピニオン外来ではなく、一般外来で診療を行います。
物忘れ外来
物忘れは加齢によるものや、ストレスなどの心因性、頭部外傷、薬剤の使用や飲酒、正常圧水頭症などの疾患に伴うもの、アルツハイマー病などの認知症の症状のひとつとしておこるものなど様々な原因があります。なかでも、認知症の有病率は65歳以上の人口の8~10%に達すると言われ、年々増加傾向にあります。 認知症とは、「生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失することで、日常生活・社会生活を営めない状態」をいい、記憶障害だけでなく、運動障害や精神症状など多彩な症状を引き起こします。
|主な認知症の種類
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アルツハイマー病(AD)
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レビー小体型認知症(DLB)
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脳血管型認知症(VaD)
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前頭側頭型認知症
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若年性認知症
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その他の認知症
|認知症の種類
1.
アルツハイマー病(AD)
アルツハイマー病は、発病する約20年前から主な原因物質であるアミロイドβペプチドが脳内に少しずつ蓄積されていることが分かっています。このアミロイドβペプチドは神経細胞のシナプスにダメージを与え、記憶など認知機能を障害します。
「アミロイドβペプチドの蓄積」「神経細胞のダメージ」「記憶・認知機能障害」は時間をかけてゆっくりと進みます。できるだけ早くアミロイドβペプチドのたまりやすさを知り、積極的に予防を実施し早期の診断・治療につなげる事でアルツハイマー病の進行を遅らせることができます。
2.
レビー小体型認知症(DLB)
レビー小体は、異常なたんぱく質が脳の神経細胞内にたまったもので、大脳皮質にまで広くおよぶと、レビー小体型認知症になります。原因は十分にわかっていません。
初期には目立たないことが多く、もの忘れや軽い認知症症状が見られた後に、よく転ぶ・歩き方がおかしくなった・動きがスムーズでない・手が震える。
物忘れのほかに幻覚症状や手足のこわばり、運動障害が生じるパーキンソン病に似た症状を伴うことがあります。
3.
脳血管型認知症(VaD)
脳血管型認知症とは、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が主因となって生じる認知症です。
糖尿病や高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病がきっかけとなることが多いといわれています。
4.
前頭側頭型認知症
前頭側頭型認知症とは、若年性認知症など若い人でも発症する認知症で、頭の前にある前頭葉と横にある側頭葉の委縮によって認知症が起こります。前頭側頭型認知症は、前頭側頭葉変性症の1つで、ピック病や運動ニューロン疾患型、前頭葉変性症が、前頭側頭型認知症の中に含まれます。
アルツハイマー型などと比べると、患者数が少なく、原因など解明できていない事が多く有効な薬もまだ出ていません。前頭側頭型では物忘れはあまり見られず一般的な行動から逸脱している場合が多いために、精神疾患と誤診される場合もあります。
5.
若年性認知症
認知症は高齢者に多い病気ですが、働き盛りの年代でも発症するケースがあり65歳未満で発症した場合を「若年性認知症」といいます。
6.
その他の認知症
記憶障害や認知症を引き起こす可能性のある病態には、以下のものが挙げられます。
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薬剤の副作用
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慢性アルコール依存症
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脳腫瘍または脳の感染症
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ビタミンB群の欠乏によるもの
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甲状腺、腎臓または肝臓の疾患の一部など
|当院でおもに行っている認知症の検査
1.
長谷川式認知症スケール(HDS-R)
長谷川和夫によって作成された認知症診断のための簡易スケールで、現在日本で最も広く使用されています。自分の年齢や現在の日付、現在の位置や物の名称、簡単な引き算などの9つの設問からなり、得点は30点であり20点以下を「認知症の疑いあり」とします。
(簡易スクリーニング検査であり、認知症と判断したり、重症度分類の際には使用されません。)
2.
ミニメンタルステート検査(Mini-Mental State Examination, MMSE)
国際的には最も普及している方法で、長谷川式認知症スケールと併用されることが多く、認知機能の低下による影響が大きい視空間と構成能力を判断する図形の模写を求めるなどの11の設問からなり、満点は30点で23点以下を「認知症の疑いあり」とします。
3.
脳MRI検査
MRI検査とは磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging)装置を用いた画像検査です。磁気および電波を利用して生体断面を撮影することで、様々な病巣を発見することができます。MRI装置で頭部を撮影することで、認知症の診断を行うことができます。
4.
VSRAD(早期AD診断支援システム)
軽度認知機能障害(MCI)の時期での診断にも有用でMRIで撮影した脳画像をコンピュータで解析し、標準化して早期アルツハイマー病に特徴的にみられる内側側頭部(海馬・扁桃・嗅内野の大部分)の委縮の程度を画像処理・統計解析することで認知症の診断を行います。
5.
ADAS-Jcog(アルツハイマー病 評価尺度 認知機能下位尺度)
アルツハイマー型認知症の人の認知機能の変化を評価するための検査です。11の検査項目により、0~70点で評価します。得点によって認知症かどうかを判断したり、重症度を判定するためのものではなく、「認知機能の変化を評価する」ための検査です。
6.
軽度認知障害(MCI)スクリーニング検査(血液検査)(保険対象外)
認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の兆候を早期発見するスクリーニング検査です。
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正常老化過程で予想されるよりも認知機能が低下しているが、認知症とはいえない状態。
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認知症の前段階にあたるが認知機能低下よりも記憶機能低下が主徴候となっている状態。
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主観的・客観的に記憶障害を認めるが、一般的な認知機能・日常生活能力はほぼ保たれている状態。
7.
APOE遺伝子検査(血液検査)(保険対象外)
アルツハイマー病の発生に関連する遺伝子を調べる検査です。
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アルツハイマー病や高齢者の認知機能低下に関与する重要な遺伝子のひとつにAPOEがあります。このAPOE遺伝子には3つの型があり、アミロイドβペプチドへの防御作用の強さが異なります。
中でもAPOE-ε(イプシロン)4型を持つ場合、アルツハイマー病を発症するリスクが高いことがわかっています。 -
APOE遺伝子検査では、APOE遺伝子型を調べることで認知症を発症するリスクを測定します。(発症の有無は判断できません)
当院にて採血をするだけの軽度認知障害(MCI)スクリーニング検査・APOE遺伝子検査ができます。
※ 保険対象外となりますので費用についてはお問い合わせ下さい。